外国人に大人気!はんこの魅力

日本人ではほとんどの人がその存在を知っているといっても過言ではないはんこ。しかし、外国にははんこの文化がありません。100円ショップやスーパーなどで、売り場のはんこを見た外国人が不思議そうに首を傾げている姿を見たことはないでしょうか。

外国人と交流を持った時に説明できるよう、ここでははんこの文化や使い道、様々なはんこの種類を紹介します。

はんこが生まれたのはいつ頃?

今でこそ一般市民も手にしているはんこですが、元々は有力者しかはんこを持つことができず、一般市民は持つことすらできないのがはんこの一般常識でした。

天明4年(1784年)に九州で出土した「漢委奴国王」の金印が日本最古の印鑑として有名です。

平安時代では手のひらに朱肉をつけて押す「手形印」が主流であり、そこから長い月日を経て、明治6年(1873年)10月1日にはんこ文化は大きな節目を迎えます。

明治新政府が「本人が自書し実印を押すべし。自書の出来ない者は代筆でも良いが本人の実印を押すべし。」と定めたことにより、一般市民の間でもはんこを持つことが浸透していったのです。この10月1日の大きな変化により、毎年10月1日は「印章記念日」と定められています。

はんこ・印鑑…様々な名前で売られているけれど、違いは?

はんこの他に「印鑑」「印章」という呼ばれ方をすることもあります。「印章」は現代ではあまり使われない言葉ですが、「印鑑」という言葉はよく耳にするのではないでしょうか。はんこと印鑑は同じような意味合いで使用されることが多い言葉です。

しかし本来、両者の間には明確な違いがありました。印鑑とは、紙に捺印をした際に残る印のことを指しています。「印影」という言葉で表現されることもありますが、それが印鑑の本来の意味でした。それに対してはんこは木材や石材、合成樹脂などに文字やシンボルを彫ったものを指しています。

現代でははんこを印鑑と呼んでも差し障りありません。

はんこはどういう時に利用する?

日常的にはんこを使う場面はどんな時でしょうか。会社や区役所での書類のやり取りや、銀行口座の開設、車など高額な買い物の契約、宅急便を受け取る時などに使うことが多いのではないかと思います。書類にはんこを押すと「自分はこの書類をきちんと確認しました」という証明になります。

言うまでもないことですが、書類をしっかり読まないではんこを押すのはNGです。捺印には有無を言わさぬ力があるので、きちんと確認しなければいけません。海外ではサインするのが一般的で、日本のようにわざわざはんこを用意することはありません。

だからこそ、常にはんこを持っているという文化は外国人にとっては不思議に映るのです。はんこは「ジャパニーズサイン」と呼ばれることもあるので、外国人から「はんこは何に使うの?」と聞かれたら「サインの代わりのようなものだよ」と教えてあげても良いでしょう。

日本のはんこ文化は世界的に少数派!?

本人のはんこと認めるための印鑑証明書があったり、本人がその場にいてもはんこを持っていないと書類が通らなかったりするのは世界的に見ても珍しいといわれています。台湾では日本と同じようにはんこの文化が根付いていますが、その他の国ではたいていサインを採用しています。

印鑑証明書と同じように、サイン証明書なるものも存在します。公証人等が本人のサインを実際に目の前で確認し、そのサインが本人によるものであることを証明する文書です。はんこを失くす心配がない分簡単に思えるかもしれませんが、これはこれで実は厄介です。

たとえば利き腕を骨折してしまったら、以前と同じ筆跡のサインは書けませんよね。今度は「けがによりサインが変わる」ということを証明する書類が必要となります。また、高齢や病気の後遺症などで手が震えるという時も、本人確認の手間が増えてとても面倒になってしまいます。

そう考えると、小さなはんこを一つ持ち歩くだけで良い日本の文化は便利なのかもしれませんね。

はんこは外国人に大人気!?

サインが一般的である外国人にとって、朱肉をつけてはんこを押す日本人の姿はとても物珍しく映ります。近年では、外国人への喜ばれるプレゼントの一つとしてはんこが人気を確立しつつあります。日本文化を気に入っている外国人の中で、日本語に好感を持つ人が多いのも要因の一つでしょう。

謎の日本語をプリントされたTシャツを誇らしげに着ている観光客を見たことがある人も多いのではないでしょうか。はんこは日本文化の特徴の一つともいえるので、日本に来た思い出や友人へのプレゼントに、はんこを求める人が多いのです。

⇒はんこを持つ意味や通販で安い製品を購入する際の注意点

どうしてはんこが人気なの?

はんこが人気な理由は「物珍しいから」という理由だけではありません。ここにも日本ならではの文化があります。それは「漢字」です。アジア圏を除き、外国人にとっては自分の名前を漢字にするという発想がありません。

そこで、横文字の名前に漢字を当てはめる、俗にいう「当て字」をしたところ人気に火が付きました。たとえば「マイク」という名前の外国人の子どもには「真育」などの漢字を紹介して、「まっすぐに育つように、という意味だよ」と教えてあげます。

漢字一つ一つに込められた意味なども教えてもらうことで、より一層愛着が湧きます。意味や読み方がよく分からない漢字よりも、自分の名前だと分かる漢字で、さらにその意味を教えてもらえるのなら嬉しいですよね。さらに、はんこはその「漢字の名前」をスタンプのように押すことができるから人気なのです。

手軽でいつでも目に留めることができますし、小さくて軽いので持ち運びに困ることもありません。自分の署名としてちょっとしたメモ等に押したら話のタネにもなるでしょう。お土産やプレゼントにはぴったりですね。

⇒友人の結婚祝いにはんこをプレゼントした体験談

外国人に喜ばれるはんことは?

材質やフォント選び、柄や大きさなど、はんこは様々な種類から選ぶことができるので、買うまでの時間も目いっぱい楽しむことが多いのです。外国人に人気なのは、やはり日本らしい和柄。特に桜や市松模様などが人気です。

また、日本ならではということで、キャラクターデザインのはんこも高い人気を誇っています。様々なアニメやマスコットのキャラクターデザインは、ファンも納得の高いクオリティです。自分の好きなデザインに自分の名前の漢字を彫ったはんこは、大切な宝物になるでしょう。

⇒かわいい!つかえる!「キャラクターはんこ」

旅の思い出に、またはプレゼントに。世界に一つだけのはんこ

自分が全て選ぶはんこは世界にたった一つしかありません。外国人にとって、自分の名前の漢字を彫られた、自分が選んだデザインのはんこはとても魅力的です。外国人へのお土産として有力候補に挙がっているのも納得ですよね。

とはいえ、はんこ文化を知らない外国人も少なくありません。もしも知らない人がいたら教えてあげるとともに、お気に入りのはんこを作ってみてはいかがでしょうか。